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『薄っぺらいのに自信満々な人』

雨読夜話

薄っぺらいのに自信満々な人 (日経プレミアシリーズ)
薄っぺらいのに自信満々な人 (日経プレミアシリーズ)
榎本 博明
日本経済新聞出版社 2015-06-09

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近年の日本で目立っている行動などについて、心理学の観点から分析している作品。
具体的には裏づけもないのに自信満々な言動をすることや、「意識高い系」と呼ばれる言動、SNSの普及でつながりに依存というか縛られがちになる傾向などである。

まず、裏づけもないのに自信満々なのは元々人間にある自己評価が高い傾向に加え、リスクや問題に対する考慮が足りないためとばっさり切り捨てていて、ポジティブになることが正しいと言い過ぎる風潮がそれを助長していると補足している。
成功している人は多かれ少なかれ不安を抱えた状態を乗り越えてきたわけで、ネガティブさによる慎重さもまた必要との意見は納得しやすい。

次に意識高い系になる背景には、周囲に見られることへの意識の強さと、認められるために地道な努力をする意欲にギャップがあることを挙げている。
結局、これも自分のことばかりで周りが見えていないという話になる。

そしてSNSへの依存については、24時間ずっと周囲の意向に振り回されがちになったり、仲間うちだけの狭いつながりに引きこもる例が書かれている。
さらには職場でもウェットな関係を求めたり、1人になることの恐怖についても書かれていて、この傾向が1人でじっくり考えることができなくなり、上記の行動につながっている部分もあるようである。

この手の本ではありがちな提言のところが弱いのは本書でも同様だが、心理が行動につながるプロセスが分かりやすく解説されていてなるほどと思いながら読んだ。






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