ページ内を移動するためのリンクです。

ブログ登録はこちら

人気ブログ

loading...

新着記事

loading...

人気記事

loading...

新着ブログ

loading...

トップ > 組織(株式・有限・組合)トップ > 『逆説の日本史9 戦国野望編』

『逆説の日本史9 戦国野望編』

雨読夜話


井沢 元彦 (著)
小学館 (2006/6/6)


井沢元彦の『逆説の日本史』シリーズの信長編。
信長の改革者としての面や宗教に関して誤解されがちな部分、権威を持つためにしてきたことなどについて書かれている。

序盤では「連立政権」を組んだ足利義昭との対立の話で、軍事力と賞罰権を持つ信長と、権威を持つ義昭の対立構造について書かれている。

信長が残虐というイメージがあるのは義弟だった浅井長政(とその父久政、同盟者の朝倉義景)の頭蓋骨に漆を塗ったものを宴会で出したこともあるが、こうした残虐性が出だしたのはその長政に裏切られてからとあり、確かにそれ以前の信長は裏切り者などにも甘い面があるのは分かる。

攻めた場所で虐殺や焼き討ちを実施しているのは敵に「護民ができない領主は頼りにならない」と思われないように攻めてくるように仕向けるためで、通常の攻め方でうまくいかなくて余裕がない場合の手段だったようである。

また、比叡山延暦寺の焼き討ちや一向一揆との戦いで大量虐殺をやったことで宗教の弾圧と見られる場合もあるが、こうした宗教集団は武装組織でもあり、妥協が成立しないという点で通常の勢力より厄介だということは現在の宗教に関する紛争を見ても分かる。
こうした宗教勢力が武力を持つことに対し強引な手段でつぶしたことで、宗教に対して縛られずに済んでいるのは確かにありがたいことと感じる。

信長について時代小説家の藤沢周平が「信長ぎらい」というエッセイを書いていることに対して歴史認識が甘いみたいなことを描いていて、多分この甘さがウケたのだろう。

本願寺については信長が無理難題を持ちかけて挑発したかのようなイメージがあるが、実際に仕掛けてきたのが本願寺で、複数回結ばれた和平を破ったのも本願寺ということで、この裏には「准門跡」だった宗主の顕如が身分的に信長を軽視してきた(身分の低い信長との約束なんて破っても問題な)ことや、義昭の暗躍があったことを挙げている。

後半では信長は無神論者ではなく宗教に対しても実証精神が強いだけで宗教には強い関心を持っていたことや、自身を神格化するという試みがその後秀吉や家康に受け継がれた話、皇室を相対化するためにどのような手段を想定していたかなど、安土城の構造も含めて書かれている。
このあたりは著者が常々語る「宗教への理解不足」が私にもあって少し難しく感じた。

終盤では本能寺の変についての諸説と、著者の見解を語っている。
それぞれの黒幕説の弱点を指摘し、明智光秀の単独犯行説を支持している一方で、その後の見通しがなくても反乱などを起こす場合も多いことを語っている。

近年の研究では信長が意外と保守的だったという説が有力となっているが、現在の著者の見解がどのようになっているかも含め、諸説あるのが信長の魅力なのだろう。





にほんブログ村 本ブログへ

>> 続きをみる

雨読夜話の人気記事ベスト5

>>ブロガーページ

 

このブログ記事の評価
項目 1 2 3 4 5   ポイント
笑えた
 
0pt
役に立った
 
0pt
欲しい!
 
0pt
人に勧めたい
 
0pt
驚いた
 
0pt

【PR】

雨読夜話

「雨読夜話」のプロフィール

ufitさん

読んだ本の感想をつづったブログです。ビジネス書も多く取り上げています。

九州在住の会社員です。

>このページをお気に入りに登録!

>ブロガーページへ

>URL:http://ufit.blog3.fc2.com/


▼このページのリンクバナーです。以下のソースをお使い下さい。





ページトップへ戻る

みんなの記事評価ランキング

loading...

カテゴリ

loading...